婚活で会うたびに自分だけが移動するとき、どう話す?
初めて会う日は、自分が相手の街へ行くのも楽しかった。けれど、次も、その次も同じ駅。帰りの電車で「会いたい気持ちはあるのに、移動はいつも自分だな」と気づくことがあります。婚活で会うたびに自分だけが移動するとき、どう話せばよいのでしょう。
移動の負担は、時間も含めて言葉にする
「そちらに来て」と言われる背景には、仕事の時間や乗り換えの難しさがあるかもしれません。まだ理由を聞いていないなら、思いやりがないと決める前に、まず自分に起きていることを伝えてみます。「遠い」だけでなく、往復にかかる時間や帰宅後の疲れを具体的にする。相手を採点するためではなく、二人で予定を考える材料にするためです。
日本の第17回出生動向基本調査は、2025年に独身者と夫婦を対象に実施され、夫婦調査ではアプリ等で知り合った夫婦が前回より増えたと報告しています。ただし、これは婚活中の移動距離や負担の偏りを測った結果ではありません。プロフィールで居住地を確認できても、実際にどう会い続けるかは、二人の会話で確かめる必要があります。
次に会う場所を、どう相談する?
たとえば、週末のカフェで次の予定を話す場面です。相手がいつもの駅名を出し、こちらはすぐに「いいよ」と言いかけて、少し間を置きます。
相手「来週も、このあたりで会える?」
自分「会いたいです。ただ、ここまで往復すると帰りが遅くなって、翌日まで少し疲れが残ります」
相手「そうだったんだ。いつも来てもらっていたね」
自分「次は中間くらいの駅で会うのはどうかな。移動時間を少し分けられると、続けて会いやすいです」
相手「そのあたりのお店は知らないけど、探してみようか」
自分「ありがとう。難しい日があれば、それも教えて。二人で決めたいです」

ここで大切なのは、相手がすぐ賛成することではありません。事情を聞き合い、会い方を一緒に決められるかを見ます。中間地点が使いにくいなら、次は相手が来る、今回は短いオンライン通話にするなど、負担を調整する案もあります。無理に折り合う必要もありません。
対話型組織開発の原典は、組織の変化を考える際、会話の中で意味や選択肢が生まれることに目を向けます。これは組織についての考え方で、婚活に同じ効果があるという研究ではありません。ただ、「どちらが正しいか」から「どう会えば続けやすいか」へ問いを移すヒントにはなります。
家族療法の研究者カール・トムは、質問には前提や意図があり、問い方によって見える関係も変わると論じています。臨床の枠組みを交際の診断に使うのではなく、「相手が来ないのはなぜ?」と一方を責める前に、「二人の予定の決め方は今どうなっている?」と眺め直す参考にできます。
一度の返事より、次の決め方を見る
移動の話で意見が違っても、それだけで関係の先を予測はできません。一方、米国の夫婦を長期に追った研究では、結婚初期の葛藤時の行動と、その後の離婚との関連が報告されています。婚活中の交通手段を調べた研究ではなく、移動の偏りが離婚につながるという証拠でもありません。結婚後にも生活上の違いは起こり得るからこそ、今、小さな予定をどう話し合えるかに目を向けたいところです。
条件の合う相手でも、実際の移動時間まではプロフィールから分かりません。負担を短く伝え、次の一回を一緒に決めることから始めてみませんか。
今日からできること:次に会う候補を送る前に、「前回は往復で少し時間がかかったので、今度は中間の駅も候補にできますか」と一文だけ添えてみる。
今日のあなたへの問い:会うために自分が大切にしたい時間は、どんな時間でしょう。
こんな小さな対話を、メールマガジンでも一緒に考えていきます。気が向いたときに読んでみてください。
どんな関係も、対話から
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