婚活で結婚の希望時期が違うとき、どう話す?
婚活で出会った相手に「結婚はいつ頃を考えていますか」と聞かれ、答えに詰まる。前向きな気持ちはあるのに、具体的な月を言えば約束のように聞こえそうです。反対に、相手の希望が自分より早いと、今ここで結論を出さなければいけない気もします。
「いつまでに」の前に、何を確かめたいのか
プロフィールの結婚希望時期は、会話を始める入口になります。その欄だけでは、仕事や住まいの見通し、交際で何を知りたいかまでは分かりません。時期の違いを、すぐに相性の判定にしなくてもよいのではないでしょうか。まずは、お互いがその時期を思う理由を聞いてみる。事情を聞き、自分の希望も話せます。
日本の状況を見ても、結婚への考えは一様ではありません。国立社会保障・人口問題研究所が2025年6月に実施した第17回出生動向基本調査では、18〜34歳の未婚者について「いずれ結婚するつもり」という回答が前回調査より減っています。調査は、目の前の相手の希望時期を教えるものではありません。
時期を約束にせず、会話にする
たとえば、何度か会った後、帰り道のカフェでこんな場面です。「来年には」と相手が言ったあと、少し間が空きます。
相手「できれば来年には結婚を考えたいんです。あなたはどうですか」
自分「前向きに考えたいです。でも、今は月まで決めると少し急いでしまいそうで」
相手「そうなんですね。何が分かると考えやすくなりそうですか」
自分「平日の過ごし方や、困ったときにどう相談できるかを知りたいです。来年と考えるのには、何か理由がありますか」
相手「仕事の区切りがあるんです。でも、お互いを知らないまま決めたいわけではないです」
自分「教えてくれてありがとう。次に会うとき、暮らしのことを一つずつ話してみませんか」

この会話で時期の差が消えたわけではありません。それでも、同じ「来年」という言葉の後ろにある事情が少し見えます。相手が早い返事を必要としているなら、その希望も曖昧にせず聞くことが大切です。自分が今答えられない範囲も、率直に伝えてよいでしょう。
組織の変化を扱う対話型組織開発の論考には、言葉や対話のなかで意味が形づくられるという視点があります。これは組織についての知見で、婚活への効果を示した研究ではありません。ただ、「早い」「遅い」のラベルをいったん脇に置き、互いの意味を尋ねる発想の参考になります。
また、家族療法を受けた人の経験をまとめた質的レビューでは、複数の視点を考える問いが、参加者にとって相手の見方を考える助けになった例が紹介されています。対象は家族療法の場にいた家族であり、婚活中の二人に同じ結果が生じるとは言えません。ここでは治療法としてではなく、相手の事情と自分の事情を並べて眺める視点として受け取ります。
結婚後も意見の違いが続くことはあります。米国の夫婦を長く追った研究では、結婚初期の対立時の行動と後の離婚に関連が見られました。ただし、婚活中の希望時期の差が離婚を招くと示した研究ではありません。今の時期の話し合いも、違いをなくす試験ではなく、違いがあるときに話せるかを知る機会として考えられます。
今日からできること
次に時期の話が出たら、「その時期を考える理由を聞いてもいいですか」と一度だけ尋ねてみる。答えが合わなくても、急いで結論にしなくて大丈夫です。
今日のあなたへの問い: 結婚の時期を考えるとき、自分がまだ確かめたいことは何ですか。
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