婚活で転職を考えているとき、相手にどう話す?

無地の仕事用ノートから二本の道が伸び、奥の二脚の椅子へ向かうイラスト

婚活のプロフィールには今の仕事を書いている。でも転職を考え始めた。次に会う相手へ、未定の話をどう伝えたらいいのでしょう。話すと「すぐ仕事を辞める」と受け取られそうで、言葉を探します。

「決まったこと」と「考えていること」を分ける

最初に伝えたいのは、今の仕事、転職を考えている理由、まだ未定の部分を混ぜないことです。未定のことは、未定のまま話してかまいません。 自分の希望として伝えれば、暮らしに関わる点を確かめられます。

日本で2025年6月に行われた第17回出生動向基本調査は、妻が55歳未満の夫婦などを対象に、アプリ等で知り合った夫婦が前回調査より増えたと報告しています。出会い方の集計で、転職の伝え方を調べたものではありません。プロフィールは入口になっても、これからの働き方まで一行で表すのは難しいでしょう。条件の確認が先に進み、相手の暮らしへの考えを聞きそびれていないか。

たとえば、こんな場面です。食事の帰り、仕事の話になりました。伝える側は少し言葉を選びます。

A「プロフィールに書いた仕事は今も続けています。ただ、転職を考え始めていて、まだ応募はしていません」

B「そうなんですね。もう決まっている話かと思って、少し驚きました」

A「急に聞こえましたよね。今の仕事で続けたいこともあります。もし転職するなら、何が気になりますか」

B「住む場所や、平日に一緒に過ごせる時間が変わるのかなと思いました」

A「そこは私もまだ分かりません。勤務地を広げるかも含めて考えています。決まったことができたら、また話したいです」

B「分からないところも聞けてよかったです。私も自分の仕事を続けたいので、互いの希望を少しずつ話せたら」

カフェの帰り道に立ち止まり、仕事の将来について静かに話す二人

二人はまだ将来の約束をしていません。相手が心配したのは転職という言葉だけでなく、住む場所と一緒に過ごす時間でした。自分が話せる範囲を示し、「どこが気になりますか」と尋ねる。違いを小さく扱う必要もありません。

対話型組織開発のBusheとMarshakの論考には、決まった見方を繰り返す代わりに、会話の中で別の可能性を探る視点があります。組織での知見を二人の関係へ類推するなら、「転職する人は不安定」という決めつけを、具体的な暮らしの問いへ開くヒントになります。婚活での効果が実証されたという意味ではありません。

家族療法のKarl Tommの論文は、質問には異なる前提や意図が含まれると整理しています。これは臨床の面接についての枠組みです。日常の会話では、相手の心を推測して決めるより、「その変化は、あなたの仕事や暮らしにどう関わりそうですか」と確かめる参考にできます。二人に関わる変化を、それぞれの視点から聞くための問いです。

転職後の生活について意見のすれ違いが続けば、関係に影響する可能性はあります。米国の夫婦を長期追跡した研究では、結婚初期の対立時のやりとりと後の離婚に関連が見られました。ただし、転職の希望やプロフィール中心の婚活が離婚を招くと示した研究ではありません。今の対話も結果を保証しません。

転職の話では、完成した計画を見せるより、今分かることとまだ分からないことを分けて伝える。そのうえで、相手が気にする暮らしの場面を聞いてみるのも一つの方法です。

今日からできること: 次に仕事の話が出たら、「転職を考えていますが、まだ決まっていません」と、現在地を一文で伝えてみる。

今日のあなたへの問い: 働き方を変えるとしたら、あなたが守りたい日々の時間は何ですか?

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あいだのことば編集部

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